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ペンキ1缶で塗れる面積は一体どのくらいなのか?塗装に必要なペンキの量について解説|平塚・株式会社いらか|

ペンキ1缶で塗れる面積は一体どのくらいなのか?塗装に必要なペンキの量について解説

 

成田 崇
成田 崇
住宅のメンテナンスの方法の1つに塗装が挙げられます。

 

思い入れのある住宅に少しでも長く住み続けるためには、定期的に住宅のメンテナンスを行わなければなりません。

近いうち、屋根塗装・外壁塗装などを予定している方も多いのではないでしょうか?

屋根塗装・外壁塗装などに用いられるペンキは一斗缶・ペール缶に詰められて流通しています。

住宅のメンテナンスを行う際、ペンキ1缶でどのくらいの面積を塗れるのか押さえておくことをおすすめします。

 

今回はペンキ1缶で塗れる面積について解説するので、屋根塗装・外壁塗装などに関心のある方は一度参考にしてください。

 

ペンキ1缶で塗れる面積は一体どのくらいなのか

ペンキ1缶で塗れる面積は約100~150㎡。 約100~150㎡は上塗りペンキを1回塗る時の面積です。

下塗りペンキも上塗りペンキとほぼ同じ面積で塗れます。

中には、約20~50㎡しか塗れない下塗りペンキも存在するので、

屋根塗装・外壁塗装などを予定している方は注意してください。

住宅のメンテナンスで失敗しないためには、各ペンキごとに定められている基準塗布量を守りましょう。

基準塗布量はペンキ1缶あたりで一体どのくらいの面積を塗ると、ペンキの性質を保つことができるかどうかを表す数値。

メーカーによっては、基準塗布量を標準塗布量・標準所要量・標準塗坪などと記載している場合があります。

基準塗布量を守らないと、耐久性の低下や見た目が悪くなるなどの問題が発生します。

 

塗装に必要なペンキの量を求める方法

住宅によって、外壁や屋根などの面積が異なるため、塗装に必要なペンキの量が変わります。

住宅のメンテナンスを行う際、どのくらいのペンキが必要なのか把握することが重要。

ここでは、塗装に必要なペンキの量を求める方法について紹介します。

 

ペンキの塗布量から求める方法

メーカーが表記しているペンキの塗布量から塗装に必要なペンキの量を求めることができます。

塗装に必要なペンキの量を計算する方法は以下の通り。

 

成田 崇
成田 崇
塗布量(kg)×塗装面積(㎡)=塗装に必要なペンキの量(kg)

 

 

ペンキが何缶必要なのかを求める方法

塗装に必要なペンキの量から何缶のペンキが必要になるのか求める必要があります。

住宅の塗装にペンキが何缶必要なのか求める方法は以下の通りです。

 

成田 崇
成田 崇
塗装に必要なペンキの量(kg)÷ペンキ1缶の容量(kg)=必要な缶数(缶)

 

 

住宅の塗装面積を求める方法

人によっては、ペンキを塗る面積を一体どのように把握すれば良いか疑問に感じているのではないでしょうか?

住宅の塗装に用いるペンキが何缶必要なのか計算するためには、住宅の塗装面積を求めなければなりません。

今回は住宅の塗装面積を求める方法について説明します。

住宅のメンテナンスについて関心のある方は一度参考にしてください。

 

外壁

外壁塗装の面積を求める方法として、以下の2つが挙げられます。

・実際の建物から計算

・建物図面から計算

外壁の面積を計測した後、窓の面積を引くと外壁塗装の面積を求めることができます。

建物図面から外壁塗装の面積を求める場合、三角スケールが必要。

人によっては建物図面を持っていない可能性があるため、実際の建物から外壁塗装の面積を計算する場合が多いです。

 

屋根

屋根も雨風や紫外線などに晒され続けているため、塗装が劣化する可能性があるので注意してください。

屋根塗装を行う際、屋根の面積を求める必要があります。

屋根の面積を求める方法として、以下のものが挙げられます。

メジャー 図面 1階の床面積から計算 メジャーを用いて屋根投影平面積を測った後、

勾配伸び率を用いて屋根の面積を求めることが可能。

図面から屋根投影平面積を把握すれば、勾配伸び率を用いて屋根の面積を求められます。

1階の床面積から屋根の面積を把握できます。

計算方法は以下の通り。

 

成田 崇
成田 崇

勾配が急な屋根の面積(㎡)=1階の床面積(㎡)×1.5

勾配が緩やかな屋根の面積(㎡)=1階の床面積(㎡)×1.2

 

 

屋根の勾配によって、計算方法が変わってきます。

 

 

ペンキの必要な量がメーカーによって異なる理由

ペンキの必要な量がどうしてメーカーによって異なるのか疑問に感じているのではないでしょうか?

住宅の塗装で納得のいく施工を行うためには、ペンキの必要な量に幅がある理由を押さえておくことをおすすめします。

ここでは、メーカーによってペンキが必要な量が異なる理由について解説するので、

住宅の塗装を予定している方はチェックしてください。

 

表面積が住宅によって異なる

住宅によっては外壁が凹凸になっているかもしれません。

凹凸があるかどうかにより、表面積が変わってきます。

住宅の塗装でペンキを用意する際、外壁に凹凸があるか意識してください。

凹凸があると、表面積が大きくなります。

 

ペンキを吸い込む場合がある

劣化した外壁はペンキを吸い込む場合があるのもペンキが理由の1つ。

住宅の塗装を行う際、ペンキの吸い込みが止まるまで塗装を続けなければなりません。

状態によっては、ペンキを多く用いることになるため、注意が必要です。

 

ペンキの希釈について

住宅の塗装を行う際、ペンキをシンナー・水で希釈します。

屋根塗装・外壁塗装などで失敗を避けるためには、希釈する際のポイントを押さえることが重要。

ここでは、ペンキの希釈に関するポイントについて取り上げます。

 

ペンキを希釈する理由

ペンキを希釈する理由は塗装しやすくするため。

希釈率はペンキによって異なります。

屋根や外壁などを塗装する際、ペンキの希釈率をチェックすることが重要です。

 

希釈率を守らないことで生じる問題

希釈率を守らないと一体どのような問題が生じるのか疑問に感じている方が多いのではないでしょうか?

ペンキを適切に希釈しない場合、以下の問題が生じるので注意しなければなりません。

塗料のダレ 艶不良 塗膜の白化 屋根や外壁などが美しく仕上がらないため、注意してください。

また、塗膜の耐久性が低下します。

 

ペンキの下塗り・中塗り・上塗りとは何か

住宅の塗装を行う際、以下の工程で行われます。

下塗り

中塗り

上塗り

ペンキは3度塗りが基本。

住宅によっては、4回以上行う場合があります。

ここでは、下塗り・中塗り・上塗りについて説明します。

近いうち、住宅の塗装を予定している方は一度参考にしてください。

 

下塗り

 

下塗りは住宅の塗装における最初の工程。 高圧洗浄・下地処理が済んだ後に行われます。

中塗り・上塗りの密着性を良くするのが下塗りの目的です。

外壁の凹凸を滑らかに仕上げるのも下塗りが必要な理由の1つ。

下塗りペンキの色は透明・白などの目立たない色です。

丁寧に下塗りを行うことにより、塗装を長持ちさせることができます。

主な下塗りペンキ配下の通り。

・シーラー

・フィラー

・プライマー

 

中塗り

 

下塗りが済んだ後、中塗りを行います。

上塗りペンキを補強するのが目的です。

壁面を滑らかにしてから、中塗りを行うのがポイント。

中塗りと上塗りに用いられるペンキは基本的に同じです。

 

上塗り

 

上塗りは住宅の塗装を仕上げるための工程。

塗りムラを無くしつつ、表面をコーティングします。

雨風や汚れなどから外壁を守ります。

ペンキの種類によっては、上塗りを何回か行うことになるかもしれません。

 

住宅の塗装に用いるペンキの選び方

ペンキ1缶で塗れる面積だけでなく、

住宅の塗装に用いる塗料を一体どのように選べば良いか知りたい方も多いのではないでしょうか?

さまざまなメーカーがペンキを製造・販売しています。

ペンキを選ぶ主なポイントとして、以下のものが挙げられます。

・耐用年数

・防水性

・遮熱性

・防汚性

・素材に合っているか

・塗装する場所

・単価

ここでは、ペンキの選び方について解説するので、気になる方は参考にしてください。

 

耐用年数

ペンキによって耐用年数が異なります。

住宅のメンテナンスの回数を少なくしたいと感じている方は耐用年数の長いペンキを用いるかどうか検討してはいかがでしょうか?

 

防水性

屋根や外壁は雨水に晒され続けています。

住宅の塗装を行う際、ペンキの防水性が優れているかもチェックすることが重要。

塗装が劣化してしまうと、雨漏りが発生する可能性が高くなるので注意しなければなりません。

雨漏りは木材の腐食・カビの発生・シロアリの発生などの原因のため、普段から雨漏り対策を意識することをおすすめします。

 

遮熱性

遮熱性が優れているかどうかもペンキを選ぶポイントです。

屋根や壁が暑くなると、室内が暑くなってしまいます。

室内で快適に過ごしたいと感じている方は、遮熱性に優れたペンキをチェックしてください。

 

防汚性

屋根や外壁などの汚れに悩まされている方が多いのではないでしょうか?

住宅の塗装を行う際、防汚性に優れたペンキを用いることをおすすめします。

住宅の景観を美しく保つためにも、汚れ対策を行うことも重要です。

 

素材に合っているか

素材によって適したペンキが異なります。

屋根や外壁に一体どのような素材が用いられているかを踏まえ、住宅の塗装を進めてください。

 

塗装する場所

どこを塗装するかもペンキを選ぶポイント。

場所に応じて、ペンキを使い分けてください。

外装の場合は耐久性を意識するのに対し、内装の場合は健康被害などを対策しなければなりません。

 

単価

ペンキによって単価が変わってきます。 予算の範囲内かどうかも踏まえ、ペンキを選ぶ必要があります。

 

ペンキの色を選ぶ際のポイント

住宅の塗装を行う際、どの色のペンキを用いるか迷っている方も多いのではないでしょうか?

ペンキの色を選ぶ際のポイントとして、以下のものが挙げられます。

・住宅のコンセプト

・色の組み合わせ

・汚れ・色褪せが目立ちにくいか

・周囲の景観を損なわないか

ここでは、色の選び方について紹介します。

 

住宅のコンセプト

住宅のコンセプトを明確にし、どの色のペンキを用いるか検討してください。

ペンキの色は住宅のコンセプトによって変わってきます。

家族が一体どのような住宅に住みたいか聞き、ペンキの色を決めるのも重要です。

 

色の組み合わせ

色の組み合わせも住宅の塗装を行う上で意識しなければなりません。

住宅の雰囲気は色の組み合わせによって変わってきます。

 

汚れ・色褪せが目立ちにくいか

汚れ・色褪せが目立ちにくいかどうかもペンキの色を選ぶ決め手。

住宅の雰囲気は汚れ・色褪せによって変わってくるため、注意が必要です。

納得のいく施工を行いたいと感じている方は、汚れ・色褪せが目立ちにくい色はどれかチェックしてください。

 

周囲の景観を損なわないか

ペンキの色を選ぶポイントの1つに周囲の景観を損なわないかどうかも挙げられます。

周囲の景観がペンキの色によって損なわれる可能性があります。

近隣住民とのトラブルを避けるためにも、住宅の塗装で周囲の景観を損なわないようにしてください。

住宅の塗装・リノベーション・リフォームなどを行う際、景観法をチェックすることが重要です。

景観法は2004年に制定された法律。

良好な景観を形成することを目的としています。

 

屋根塗装・外壁塗装を同時に行うのも選択肢の1つ

住宅の塗装にかかる費用を少しでも抑えたい場合、屋根塗装・外壁塗装を同時に行うことをおすすめします。

理由は足場の組み立て・解体にかかる費用を抑えられるため。

思い入れのある住宅に長く住み続けたいと感じている方は、住宅全体の状態を細かくチェックしましょう。

 

住宅の状態によっては塗装以外の方法でのメンテナンスが必要

住宅の状態によっては、塗装で対応できない可能性があります。

ここでは、塗装以外に一体どのような方法で住宅のメンテナンスを行うかについて説明します。

 

カバー工法

カバー工法は屋根材や外壁材を重ね張りする施工。

廃材を撤去・処分する手間を省くことができます。

断熱性・防音性を向上できるのもメリットに挙げられます。

住宅の総重量が増加するため、地震で揺れやすくなる点に注意しなければなりません。

 

葺き替え工法

葺き替え工法は既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を葺く施工です。

野地板や防水シートを新しくできるのに加え、屋根の重量を軽量にできるのがメリット。

カバー工法に比べ、費用や工期がかかってしまうのがデメリットに挙げられます。

 

外壁の張り替え

外壁の張り替えは既存の外壁材を撤去し、新しい外壁材に張り替える施工です。

デザインや素材が違う外壁材を用いることで住宅の雰囲気を変えられます。

外壁内部の不具合を解消できるのもメリットの1つ。

葺き替え工法同様、カバー工法よりも工期や費用がかかる点に注意しましょう。

 

 

住宅の塗装を行う業者の選び方

住宅の塗装などを行う際、信頼できる業者に依頼することが重要。

トラブルを避けるためにも、業者について情報収集しましょう。

業者を選ぶポイントとして、主に以下のものが挙げられます。

・過去の施工事例

・創業年、設立年はいつか

・在籍しているスタッフ

・相談、見積りなどにおけるスタッフの対応

・見積書に記載されている内容

・保証内容が充実しているか

・施工エリア内かどうか

ここでは、業者の選び方について解説します。

 

過去の施工事例

気になる業者を見つけたら、過去に一体どのような施工に携わっているか把握してください。

施工の写真だけでなく、施工内容・工期・費用などを踏まえ、納得のいく施工を行うか判断することになります。

 

☞㈱いらかの施工事例はこちらからご覧ください。

 

創業年・設立年はいつか

長年にわたって、住宅の塗装などに携わった業者に任せたいと感じている方が多いのではないでしょうか?

創業年・設立年がいつなのかも選ぶポイント。

歴史が短い場合、創業者のプロフィールや経営理念などから長年にわたって

住宅の塗装などに携わったか把握することをおすすめします。

 

在籍しているスタッフ

在籍しているスタッフも依頼するかどうかの判断基準に挙げられます。

公式サイトに掲載されているスタッフのプロフィールから一体どのような資格を取得しているかチェックしてください。

 

相談・見積りなどにおけるスタッフの対応

相談・見積りなどにおけるスタッフの対応が丁寧かどうかも選ぶポイントです。

施工内容や費用などについて分かりやすい言葉で説明する業者も存在します。

また、業者が契約を急かす場合、注意しなければなりません。

悪徳業者によっては契約を急かします。

住宅の塗装は想像以上に費用がかかる可能性があるので、冷静な判断で契約するかどうか判断してください。

 

見積書に記載されている内容

業者が作成した見積書を一通り確認した上で契約を進めることになります。

見積書を見れば、施工内容について把握できるかどうかが業者を選ぶ決め手。

主に以下の内容をチェックしてください。

・使用するペンキ

・ペンキの用量

・ペンキの缶数

・施工する場所

・施工内容

・費用の内訳

・費用が相場の範囲内か

・保証期間

・業者の所在地

費用などについて詳細に記載されていない場合、業者に質問することをおすすめします。

トラブルを避けるためには、分からないことをそのままにするのを避けましょう。

 

保証内容が充実しているか

住宅の塗装を行った後も、定期点検で住宅の不具合が発生していないか把握することも重要です。

業者に依頼する際、保証内容が充実しているかどうかもチェックすることをおすすめします。

 

施工エリア内かどうか

業者によって施工エリアが異なります。

施工エリア外からの依頼を受け付けていない業者も存在するため、住宅の塗装を予定している方は注意してください。

 

まとめ

ペンキ1缶で塗れる面積は約100~150㎡です。

住宅によって、必要なペンキの量が変わってきます。

さまざまなメーカーがペンキを製造・販売しているため、各ペンキの特徴について把握することが重要。

年数の経過と共に屋根や外壁などが劣化します。

定期的に住宅のメンテナンスを行い、不具合を解消しなければなりません。

住宅に用いるペンキなどについて分からないことがある際は業者に一度相談してはいかがでしょうか?

 

 

☟外壁塗装をお考えの方は、こちらもあわせてご覧ください。

 

 

 

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。

遮熱塗料は効果なしと言われる理由は何か!遮熱塗料で塗装する際のポイントを解説|平塚・株式会社いらか|

遮熱塗料は効果なしと言われる理由は何か!遮熱塗料で塗装する際のポイントを解説

成田崇
成田崇

外壁塗装に用いられる塗料は多岐にわたります。

各塗料の費用だけでなく、どのような特徴があるかを理解した上で外壁塗装を行うことが重要。

遮熱塗料も外壁塗装に用いられる塗料の1つです。

人によっては、遮熱塗料は効果なしなどの話を耳にしているのではないでしょうか?

近いうち、外壁塗装を予定している方に向けて遮熱塗料が効果なしと言われている理由について紹介します。

遮熱塗料を用いた外壁塗装におけるポイントなども取り上げるので、一度参考にしてください。

遮熱塗料とは何か

遮熱塗料とは、外壁や屋根に当たる太陽光を反射させるための塗料。

外壁や屋根の温度が上昇するのを防ぐことにより、室内が暑くなるのを防ぎます。

太陽光の近赤外線は室内が暑くなる原因です。

さまざまなメーカーが遮熱塗料を製造・販売しており、

外壁塗装などを行う際はどのメーカーの遮熱塗料を用いるか検討しなければなりません。

遮熱塗料が効果なしと言われる理由

遮熱塗料が効果なしと言われる理由は一体何か気になっているのではないでしょうか?

効果なしと言われる主な理由として、以下のものが挙げられます。

 

・耐用年数が遮熱塗料によって異なる

・断熱効果がない

・遮熱効果が低い

・塗膜が汚れると遮熱塗料の効果が下がる

・取り扱いが難しい

 

外壁塗装・屋根塗装で遮熱塗料を用いる際、

効果なしと言われる理由を理解した上で施工を進めなければなりません。

これから外壁塗装などを予定している方に向けて各理由について説明します。

耐用年数が遮熱塗料によって異なる

遮熱塗料はメーカーによって素材が異なります。

素材によって耐用年数が変わるのが効果なしと言われる理由の1つ。

遮熱塗料の耐用年数は以下の通りです。

 

・無機塗料:20~25年

・フッ素系塗料:15~20年以上

・シリコン系塗料:10~15年

・ウレタン系塗料:8~10年

・アクリル系塗料:6年

 

耐用年数が短い遮熱塗料は塗り直しの頻度が多くなるので、

外壁塗装・屋根塗装を予定している方は注意してください。

遮熱塗料の耐用年数が近づいてきた際に塗り直しを検討しましょう。

断熱効果がない

遮熱塗料は太陽光を反射する反面、断熱効果がないのがデメリット。

熱が外から侵入するのを防げるものの、

室内の熱を閉じ込められないのが遮熱塗料が効果なしと言われる理由の1つです。

寒い地域に適さないため、室内を快適にしたいと感じている方は注意しましょう。

遮熱効果が低い

輻射熱の反射率が60~80%前後なのも遮熱塗料が効果なしと言われる理由の1つに挙げられます。

室内の暑さ対策を行う際、遮熱塗料のみでは不十分です。

塗膜が汚れると遮熱塗料の効果が下がる

外壁や屋根は雨風や紫外線などに晒され続けます。

塗膜が汚れるのに伴い、遮熱塗料の効果が下がるのも、効果なしと言われる理由。

砂などの汚れを洗浄し、外壁などを綺麗に保つことが重要です。

取り扱いが難しい

塗料によって扱いやすさが異なります。

遮熱塗料は取り扱いが難しいです。

場合によっては、塗りムラが出て十分な効果を発揮できないのも効果なしと言われる理由の1つ。

外壁塗装・屋根塗装で遮熱塗料を用いる際、塗りムラが発生しないように施工を進めることが重要です。

外壁塗装に遮熱塗料を用いるメリット

効果なしと言われているものの、

外壁塗装・屋根塗装に外壁塗装を用いるメリットは一体何か気になっているのではないでしょうか?

主なメリットとして、以下のものが挙げられます。

 

・室内の暑さ対策が行える

・空調効率が良くなる

・熱による劣化を防ぎやすくなる

 

効果なしと言われる理由だけでなく、

メリットも踏まえた上で外壁塗装・屋根塗装に遮熱塗料を用いることが重要です。

ここでは、外壁塗装に遮熱塗料を用いる各メリットについて説明するので、気になる方はチェックしてください。

室内の暑さ対策が行える

遮熱塗料で外壁塗装・屋根塗装を行うことにより、室内の暑さ対策に繋がるのがメリット。

最大で2~3℃下がります。

空調効率が良くなる

太陽光を反射し、室内の温度が上がるのを防ぐことで冷房の使用頻度を減らせます。

設定温度を必要以上に下げなくて済みます。

冷房の使用頻度を減らし、電気代を少しでも節約したいと感じている方は遮熱塗料などで暑さ対策を検討してください。

熱による劣化を防ぎやすくなる

太陽光による熱は外壁や屋根を劣化させる原因。

遮熱塗料は太陽光を反射することにより、

外壁や屋根の劣化を防ぎやすくなるのもメリットです。

思い入れのある住宅に少しでも長く住み続けるためには、建材の状態に気を配りましょう。

遮熱塗料が適している住宅

外壁塗装・屋根塗装を行う際、一体どのような住宅に適しているかについて理解することが重要。

住宅によって適しているかどうかが異なります。

遮熱塗料が適している住宅として、主に以下のものが挙げられます。

 

・2階にリビングがある住宅

・3階建ての住宅

・吹き抜け天井がある住宅

・金属材の屋根が用いられている住宅

 

ここでは、遮熱塗料が適している住宅について紹介するので、

住宅のメンテナンスについて関心のある方はチェックしてください。

2階にリビングがある住宅

2階にリビングがある住宅は遮熱塗料を用いた外壁塗装が適しています。

日当たりの良い2階は温度が上がりやすいです。

3階建ての住宅

3階建ての住宅は日当たりが良いため、

遮熱塗料を用いた外壁塗装・屋根塗装を行うかどうか検討してはいかがでしょうか?

太陽光を遮るものがないのが3階建ての住宅に遮熱塗料を用いた外壁塗装・屋根塗装が適している理由です。

吹き抜け天井がある住宅

吹き抜け天井がある住宅は熱が侵入しやすいため、室内が暑くなりやすいのが特徴に挙げられます。

遮熱塗料を用いることにより、温度を上がりにくくします。

住宅に吹き抜け天井がある方は遮熱塗料を外壁・屋根に用いるか検討してください。

金属材の屋根が用いられている住宅

遮熱塗料は金属材の屋根が用いられている住宅にも適しています。

金属材の屋根は熱が伝わりやすく、室内が暑くなりやすいです。

遮熱塗料を用いた外壁塗装・屋根塗装を行うかどうか判断する際、屋根が一体何でできているかチェックしましょう。

遮熱塗料で外壁塗装を行う際のポイント

遮熱塗料で外壁塗装を行う際のポイントが複数存在します。

納得のいく施工にするためには、一体何を押さえなければならないか把握することが重要。

主なポイントとして、以下のものが挙げられます。

 

・遮熱塗料の日射反射率をチェックする

・JIS規格の評価が高いかどうかチェックする

・明るい色で外壁塗装を進める

・屋根裏があるかどうかを踏また上で外壁塗装を行う

・親水性に優れているかどうかチェックする

 

ここでは、遮熱塗料で外壁塗装を行う際のポイントについて解説します。

遮熱塗料の日射反射率をチェックする

遮熱塗料で外壁塗装を行う際、日射反射率をチェックすることが重要。

日射反射率が高ければ高い程、遮熱効果が期待できます。

外壁塗装・屋根塗装などを機に遮熱塗料を用いる方は日射反射率に気を配りましょう。

塗料メーカーの遮熱塗料の色サンプル帳に日射反射率が記載されています。

JIS規格の評価が高いかどうかチェックする

遮熱塗料には、JIS規格が定められています。

JIS規格は日本の産業製品に関する規格や測定法などを定めた日本独自の規格。

遮熱塗料は星1~3つでランク付けが行われているのが特徴です。

気になる遮熱塗料を見つけた際、星がいくつ付いているかチェックしてください。

明るい色で外壁塗装を進める

 

 

太陽光を反射しやすい明るい色の遮熱塗料を用いるのも外壁塗装を行うポイント。

暑さ対策を行う場合、日射反射率が高い白がおすすめです。

屋根裏があるかどうかを踏また上で外壁塗装を行う

屋根裏があるかどうかを踏まえた上で外壁塗装を行うかどうか判断しましょう。

吹き抜け天井がある場合は室内が暑くなるのを防ぐためにも、遮熱塗料を用いた外壁塗装を行うことをおすすめします。

親水性に優れているかどうかチェックする

気になる遮熱塗料を見つけた際、親水性をチェックすることが重要です。

親水性が高いと、外壁の表面についた汚れを雨水が流します。

遮熱塗料に用いる明るい色選びのポイント

人によっては白以外の色を用いて外壁塗装を行いたいと感じているのではないでしょうか?

遮熱塗料の色を選ぶポイントは日射反射率以外にも存在します。

ここでは、色の選び方について触れていくので、外壁塗装を予定している方は参考にしてください。

住宅のコンセプト

 

遮熱塗料を用いた外壁塗装を行う際、住宅のコンセプトを明確にしましょう。

コンセプトによって、選択する色が変わってきます。

長期にわたって住み続けることを踏まえ、家族の意見を聞き、遮熱塗料の色を決めてください。

屋根などの色に合わせる

 

屋根や玄関ドア、窓枠などの色に合わせて遮熱塗料の色を選ぶのも重要です。

色の組み合わせにより、住宅の雰囲気が変わってきます。

ガーデニングや家庭菜園を行っている場合、植物が引き立つ色かどうか検討しなければなりません。

数多くの色を用いると、統一感が無くなってしまいます。

3色までにするのが外壁塗装を行う際のポイント。

色の組み合わせを行う際、以下のものを押さえましょう。

 

・ベースカラー

・アソートカラー

・アクセントカラー

 

ベースカラーは住宅の印象に関わる色です。

アソートカラーはベースカラーとアクセントカラーを中和し、安定した印象を与えます。

アクセントカラーは全体の印象を引き締める色。

汚れが目立ちやすいか

汚れが目立ちやすいかどうかも色を選ぶ際のポイント。

色によっては汚れが想像以上に目立つ可能性があります。

周囲の景観を損なわないか

外壁塗装を行う際、周囲の景観を損なわないようにするのも重要です。

周囲の建物が何色の塗料を用いているかチェックした上で遮熱塗料の色を選びましょう。

また、区市町村の景観ガイドラインに則った上で施工を進めなければなりません。

カラーシミュレーションを行う

カラーシミュレーションを行い、外壁塗装に用いる色を決めることができます。

複数のカラーパターンを比較検討し、施工を進めてください。

また、塗料メーカーが塗装業者に配布・貸し出ししている色見本帳で遮熱塗料の色を選べます。

外壁の状態によってはリノベーション・リフォームを検討することが重要

住宅によっては外壁が著しく劣化しているかもしれません。

リノベーション・リフォームを行い、住宅の不具合を解消しなければならない場合もあります。

築年数などをチェックし、外壁塗装ではなく、リノベーション・リフォームが必要になるかも把握してください。

遮熱シートも暑さ対策の一環

遮熱塗料だけでなく、遮熱シートを併用するのも暑さ対策の一環に挙げられます。

単語自体は聞いたことがあるものの、一体どのようなものなのか気になっている方が多いのではないでしょうか?

ここでは、遮熱シートについて解説します。

遮熱シートとは

遮熱シートは輻射熱を抑え、室内が暑くなるのを防ぐためのシート。

外壁だけでなく、屋根にも遮熱シートが用いられます。

遮熱シートのメリット

遮熱シートを用いることにより、暑さ対策を行いつつ、

空調の効率を高められるのがメリットです。

また、室内に保管されている物が熱で劣化するのを防ぎます。

遮熱シートは塗りムラが生じないのも特徴の1つ。

遮熱シートのデメリット

伝導熱や対流熱が防げないのが遮熱シートのデメリットです。

断熱材を併用し、暑さ対策を進めていくのが重要。

また、遮熱シートを用いることにより、結露が発生しやすい点も注意しなければなりません。

外壁塗装と同時に屋根塗装を行うのもおすすめ

遮熱塗料を用いた外壁塗装を行う際、屋根塗装も同時に行ってはいかがでしょうか?

住宅によっては外壁だけでなく、屋根も著しく劣化している可能性があります。

また、同時に行うことで足場の設置費用を抑えられるのもおすすめの理由。

足場の設置・撤去の回数を減らすことが住宅のメンテナンスにかかる費用を抑えるポイントです。

遮熱塗料を用いた外壁塗装を行う塗装業者の選び方

遮熱塗料を用いた外壁塗装はDIYで済ませるのではなく、信頼できる塗装業者に任せるのがおすすめです。

外壁塗装は高所での作業が伴うのに加え、遮熱塗料を取り扱うための知識・技術・経験が必要。

塗装業者は数多く存在するため、一体どこに依頼すれば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか?

依頼するかどうかの判断基準として、以下のものが挙げられます。

 

・過去の施工事例

・使用している塗料

・見積書の内容

・保証内容

・施工エリア

・在籍しているスタッフ

・契約を急かさないか

・点検を細かく行うか

・創業年

・設立年

 

ここでは、遮熱塗料を用いた外壁塗装を行う塗装業者の選び方について紹介します。

気になる方は参考にしてください。

過去の施工事例

気になる塗装業者を見つけた際、公式サイトに掲載されている過去の施工事例をチェックすることをおすすめします。

主にチェックするポイントは以下の4つ。

 

・施工に関する写真

・施工内容

・工期

・費用

 

塗装業者によって携わっている施工が異なります。

納得のいく施工を行うと判断した上で相談・契約を進めましょう。

使用している塗料

塗装業者が一体どのような塗料を用いているかも選ぶ決め手。

塗料の特徴を調べ、依頼するかどうか判断する必要があります。

塗装業者によっては、OEM塗料を用いているかもしれません。

OEMはメーカーが他社の製品を製造することを指します。

塗装業者の公式サイトで名前の聞いたことがない塗料を目にした際、

塗料について質問することが重要です。

トラブルを避けるためにも、疑問をそのままにするのは避けましょう。

見積書の内容

塗装業者が作成した見積書の内容も依頼するかどうか判断するポイントに挙げられます。

見積書の内容に納得した上で契約を進めます。

遮熱塗料を用いた外壁塗装の詳細が把握できない場合、注意が必要。

見積書でチェックする主な内容は以下の通りです。

 

・費用の内訳

・使用する塗料

・塗料の単価

・塗料の容量

・施工内容

・塗装業者の所在地

・保証期間

 

見積書に記載されている費用が相場の範囲かどうかチェックしましょう。

外壁塗装の相場が分からない場合、一括見積りを行うことをおすすめします。

保証内容

遮熱塗料を用いた外壁塗装を行った後も住宅のメンテナンスを定期的に行う必要があります。

住宅に不具合がいつ発生するか分からないため、普段から住宅の状態に気を配ることをおすすめします。

塗装業者を選ぶ際、どのような保証を用意しているかチェックし、

納得のいくメンテナンスを行うかどうか判断してください。 保証内容は塗装業者によって異なります。

施工エリア

遮熱塗料を用いた外壁塗装を選ぶポイントに施工エリア内かどうかも挙げられます。

塗装業者によって、施工エリアが変わってくる点に注意が必要。

施工エリア外からの依頼を受け付けていない塗装業者も存在します。

気になる塗装業者が施工エリア外でも施工を依頼したいと感じている場合、一度相談してください。

在籍しているスタッフ

どのようなスタッフが在籍しているかも塗装業者を選ぶ決め手。

塗装業者の公式サイトに掲載されているスタッフのプロフィールから一体どのような資格を取得しているかチェックし、

納得のいく施工を行うか判断しましょう。

また、問い合わせなどの際にコミュニケーションを取りやすいかどうかも重要です。

契約を急かさないか

トラブルを避けるためにも、契約を急かす塗装業者に注意してください。

遮熱塗料を用いた外壁塗装は費用が想像以上にかかる可能性があります。

冷静な判断で契約するかどうか判断することが重要です。

塗装業者の評判などを細かくチェックし、過去にトラブルが発生していないかどうか把握しましょう。

点検を細かく行うか

外壁の状態を細かく点検するかどうかも塗装業者を選ぶポイントです。

塗装業者によっては、ドローンを用いて点検する場合があります。

創業年・設立年

多くの方が長年にわたって外壁塗装に携わっている塗装業者に依頼したいと感じているのではないでしょうか?

気になる塗装業者を見つけた際、創業年・設立年をチェックし、

長年にわたって外壁塗装に携わっているか判断してください。

塗装業者によっては歴史が短い場合があります。

歴史が短い場合、創業者のプロフィールや経営理念をチェックし、

外壁塗装に何年携わっているかを把握することが重要。

まとめ

外壁塗装に遮熱塗料を用いても効果なしと言われる理由として、

断熱効果がない・遮熱効果が低い・取り扱いが難しいなどが挙げられます。

暑さ対策のために遮熱塗料を用いるだけでなく、遮熱シートを併用することが重要。

室内で快適に過ごすためには、暑さや寒さに気を配らなければなりません。

住宅によっては外壁や屋根が著しく劣化している可能性もあるため、

場合によってはリノベーション・リフォームも選択肢に挙がってきます。

外壁塗装を検討している方は信頼できる塗装業者に一度相談してください。

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。