2024年09月17日
ジョリパットとは何か!おすすめパターンについても解説
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを行う際、外壁を一体どのように仕上げるか検討しましょう。
さまざまなメーカーから外壁材が製造されています。
各外壁材の特徴をチェックし、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどのプランを決めることが重要。
人によっては、どの外壁材を用いるか迷っているのではないでしょうか?
今回はジョリパットとは一体何かに加え、おすすめパターンについても解説します。
住宅などに関心のある方は一度参考にしてください。
目次
ジョリパットとは何か
ジョリパットはアイカ工業株式会社が1975年から製造・販売し続けている壁材。
外壁だけでなく、内壁にも用いられている場合があります。
ジョリパットを用いている商業施設も存在します。
水で壁材を壁に塗り広げる湿式工法を使用。
職人がジョリパットの施工を行います。
ジョリパットのおすすめパターン
ジョリパットには、数多くのパターンが存在します。
パターンが多く、どれを選べば良いか迷っている方が多いのではないでしょうか?
おすすめのパターンとして、以下のものが挙げられます。
・ゲラーデ
・ビオラ
・多彩ロック
・ロック
・小粒ロック
・キャスト
・ジュラク
・ゆず肌
・リシン
・スタッコ
各パターンの特徴を押さえ、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを進めていくことが重要。
ここでは、ジョリパットのおすすめパターンについて紹介します。
気になる方は一度参考にしてください。
ゲラーデ
ゲラーデは横縞の模様が特徴です。 細かく凹凸が入っています。
吹付けならではの陰影を楽しめるのがポイント。
照明効果を高めることができるので、気になる方は一度チェックしてはいかがでしょうか?
ビオラ
ビオラは扇状の模様が特徴。
可撓性に優れているため、ひび割れ・剥がれ対策を行いやすいのがメリットに挙げられます。
多彩ロック
多彩ロックは2色の塗料を用いています。
吹付けによる陰影が照明効果を高めます。
ロック
ロックは大粒でボリューム感のある仕上がりが特徴。
凹凸が入っています。 陰影による照明効果もロックのポイントです。
小粒ロック
小粒ロックはロックに比べて小粒のパターン。
フラット感のある仕上がりになります。
さまざまな形状の住宅に合わせやすいので、
新築住宅の施工などで壁材選びに悩んでいる方は一度チェックしてはいかがでしょうか?
ジュラク
ジュラクは砂目調かつフラットな仕上がりが特徴です。
落ち着いた雰囲気を演出したい方はチェックしてください。
ゆず肌
ゆず肌はゆずの表面を模しています。
凹凸が目立ちにくいのが特徴に挙げられます。
キャスト
キャストはゆず肌とロックの中間に位置するパターン。
小粒に仕上がるため、上品な雰囲気を演出したい方はキャストを用いるかどうか検討してください。
リシン
リシンは細かい凹凸が特徴に挙げられます。
艶がないため、新築住宅の施工などを行う際は外壁に艶を出したいかどうか検討しましょう。
スタッコ
スタッコは約5~10mmの吹付けを行った後、ヘッドカットによって凸部を作るパターン。
凹凸が大きいのが特徴です。
重厚感のある雰囲気を演出できます。
ジョリパットのメリット
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを行う際、ジョリパットのメリットを押さえることが重要。
多くの方がジョリパットのメリットは一体何か疑問に感じているのではないでしょうか?
主なメリットは以下の通りです。
・親水性に優れている
・カビ・藻対策を行いやすい
・低刺激
・メンテナンスを行いやすい
・耐用年数が長い
・耐火性に優れている
ここでは、ジョリパットのメリットについて解説します。
親水性に優れている
ジョリパットは親水性に優れています。
表面を洗い流すことで綺麗にできるのがメリット。
雨で汚れを自然に洗い流せます。
カビ・藻対策を行いやすい
ジョリパットは防カビ性・防藻性に優れています。
カビ・藻の発生を長期にわたって抑えられるのもメリット。
住宅の雰囲気はカビ・藻によって変わってきます。
カビ・藻は防水性を低下させます。
防水性に優れた壁材を用いたいと感じている方は、
新築住宅の施工などにジョリパットを用いるか検討してください。
低刺激
低刺激なのもメリットの1つに挙げられます。
子供やペットの健康に配慮したいと感じている方にもジョリパットがおすすめです。
壁材を選ぶ際、シンナーなどの刺激物が用いられているかどうかチェックすることが重要。
メンテナンスを行いやすい
メンテナンスを行いやすいのもジョリパットのメリットに挙げられます。
メンテナンス方法は水をかけた後にブラシでこするだけです。
耐用年数が長い
ジョリパットは耐用年数が長いのもメリット。
耐用年数は15~20年です。
耐火性に優れている
耐火性に優れているのもジョリパットのメリットに挙げられます。
火事が発生した際、燃え広がる早さを抑えることが可能。
ジョリパットのデメリット
ジョリパットを用いる際、メリットだけでなく、デメリットも把握しなければなりません。
どのような点に注意するかを把握した上で新築住宅の施工などを進めていきます。
ジョリパットの主なデメリットとして、以下のものが挙げられます。
・施工に時間がかかる
・職人によって仕上がりが変わる
・汚れがつきやすい
・高圧洗浄で剥がれる可能性がある
・伸縮性に優れた塗料が使えなくなる
ここでは、各デメリットについて解説するので、気になる方は一度チェックしてください。
施工に時間がかかる
ジョリパットは施工に2~3日かかります。
天候によっては工期が長くなる可能性もあるので、新築住宅の施工などを予定している方は注意が必要。
工期が長引いた時に備え、スケジュール調整を行うことをおすすめします。
職人によって仕上がりが変わる
ジョリパットは現場で職人が施工する関係上、仕上がりが変わってくるのもデメリットです。
職人の知識・技術・経験によっては想像していなかった仕上がりになる可能性があります。
汚れがつきやすい
ジョリパットは凹凸のデザインが多いため、汚れがつきやすい点に注意してください。
高圧洗浄で剥がれる可能性がある
ジョリパットは高圧洗浄で剥がれる可能性があります。
凹凸のデザインがあるのが高圧洗浄で剥がれやすくなる理由。
伸縮性に優れた塗料が使えなくなる
新築住宅の施工などでジョリパットを用いると、伸縮性に優れた塗料が使えなくなる点に注意しましょう。
ジョリパットを選ぶ際のポイント
ジョリパットを選ぶ際のポイントが何点か存在します。
数ある壁材をチェックし、納得した上でジョリパットを選ぶことが重要。
選ぶ際のポイントとして、主に以下のものが挙げられます。
・住宅のコンセプト
・屋根・雨樋などに用いられている色との組み合わせ
・周囲の景観を損なわないか
・費用がどのくらいかかるか
・メンテナンスの頻度を少なくしたいか
ここでは、ジョリパットを選ぶ際のポイントについて解説します。
近いうち、ジョリパットを用いた新築住宅の施工などを予定している方はチェックしてください。
住宅のコンセプト
ジョリパットを用いるかどうか判断するために住宅のコンセプト・テーマを明確にしましょう。
住宅のコンセプト・テーマによって、選択する壁材が変わってきます。
場合によっては、ジョリパットが住宅のコンセプト・テーマに合わない可能性があります。
屋根・雨樋などに用いられている色との組み合わせ
屋根・雨樋などに用いられている色との組み合わせも踏まえた上でジョリパットを用いるかどうか検討してください。
周囲の景観を損なわないか
周囲の景観を損なわないかどうかも壁材を選ぶポイント。
周囲の建物が一体どのような壁材・塗料を用いているかチェックし、
ジョリパットを用いるかどうか検討しましょう。
新築住宅の施工などを行う際、区市町村の景観条例も配慮することが重要です。
費用がどのくらいかかるか
ジョリパットの費用をチェックした上で新築住宅の施工などに用いるかどうか判断しなければなりません。
新築住宅の施工などを行う前に一体どのくらいの予算を用意できるか把握してください。
メンテナンスの頻度を少なくしたいか
メンテナンスの頻度を少なくしたいかどうかもジョリパットを用いるかどうか判断するポイント。
壁材によって耐用年数が異なります。
リノベーション・リフォームなどの頻度を最小限に抑えたい方はジョリパットを用いてはいかがでしょうか?
ジョリパットを長持ちさせるためのポイント
ジョリパットを用いる際、どのように長持ちさせるかも押さえておくことが重要です。
メンテナンスにおける主なポイントは以下の2つ。
定期的にメンテナンスを行う 高圧洗浄を行わない ここでは、
ジョリパットを長持ちさせるポイントについて解説します。
定期的にメンテナンスを行う
定期的にメンテナンスを行い、ジョリパットが消耗しているかどうか把握してください。
高圧洗浄を行わない
ジョリパットについた汚れを高圧洗浄で洗い流さないのも長持ちさせるポイントです。
塗膜が剥がれないようにメンテナンスを行いましょう。
ジョリパットの色を選ぶ際に何をチェックすれば良いか
外壁をどの色にするかで住宅の雰囲気が変わってきます。
ジョリパットの色を選ぶ際、チェックしておきたいものがいくつか存在します。
・色見本
・カラーシミュレーション
・ジョリパットを用いている住宅
数多くの色に目を通し、住宅のコンセプト・テーマに適した色を見つけてください。
ここでは、ジョリパットの色を選ぶ際に用いられるものについて取り上げます。
色見本
色見本で塗装した際の色味をチェックするのが重要。
塗膜の質感を把握できるのも色見本のメリットに挙げられます。
面積によって塗料の見え方が変わってくるので、A4サイズ以上の色見本を用いることをおすすめします。
カラーシミュレーション
カラーシミュレーションはPCに写真を取り込んだ後、
専用ソフトで複数の色の組み合わせをシミュレーションすること。
複数の色の組み合わせを検討した上で外壁や屋根などの色を決められるのがメリットです。
インターネット上にカラーシミュレーションサイトがあるので、気になる方は一度チェックしてはいかがでしょうか?
ジョリパットを用いている住宅
ジョリパットを用いている住宅を参考にするのもジョリパットの色を決める方法。
さまざまな施工事例から住宅のコンセプト・テーマを明確にしましょう。
外壁補修・塗装などを行う際は屋根塗装などを同時に行うのがおすすめ
外壁補修・塗装などを行う際、屋根塗装や雨樋の補修などを同時に行うことをおすすめします。
同時に行うことで足場の設置・撤去にかかる費用を抑えることが可能。
足場を設置するかどうかによって、外壁補修・塗装などの費用が変わってきます。
ジョリパットを用いた施工を行う業者の選び方
ジョリパットを用いた施工を行う際、どの業者に依頼するか検討しなければなりません。
トラブルを避けるためにも、業者に関する情報収集を十分行いましょう。
業者を選ぶ際のポイントは以下の通り。
・自社で施工しているか
・創業・設立年はいつか
・過去の施工事例
・在籍している職人
・相談・見積りなどにおけるスタッフの対応
・見積書に記載されている内容
・保証内容が充実しているか
・施工エリアが一体どこか
ここでは、業者の選び方について取り上げます。
自社で施工しているか
気になる業者を見つけたら、自社の職人で施工しているかどうかチェックしてください。
下請け業者がジョリパットを用いた施工を行う場合、中間マージンが発生します。
費用を少しでも抑えたいと感じている方は、自社で施工している業者を中心に探してはいかがでしょうか?
創業・設立年はいつか
長年にわたってジョリパットを用いた施工を行っている業者に依頼したい場合、
創業・設立年をチェックすることをおすすめします。
創業・設立してから歴史が短い業者の場合、
創業者のプロフィールなどから新築住宅の施工などの経験が豊富かどうか把握してください。
過去の施工事例
過去の施工事例も業者を選ぶ決め手。
業者の公式サイトに掲載されている施工の写真をはじめ、
施工内容・工期・費用などを参考に納得のいく施工を行うか検討しましょう。
また、どのような施工に携わってきたかを知るために業者の口コミもチェックすることが重要です。
依頼人が施工に納得しているかどうかなどを把握できます。
在籍している職人
気になる業者を見つけたら、どのような職人が在籍しているかチェックしましょう。
取得している資格などを踏まえ、納得のいく施工を行うかどうか判断することになります。
相談・見積りなどにおけるスタッフの対応
相談・見積りなどにおけるスタッフの対応も選ぶポイントです。
分かりやすい言葉でジョリパットなどについて説明しているかどうかチェックしてください。
分からない専門用語が出てきた場合、業者に質問し、疑問を解消することが重要。
また、不安を煽り、契約を急かさないかどうかも判断基準に挙げられます。
新築住宅の施工などの契約をその日のうちに結ぶのではなく、
冷静な判断で契約を結ぶか検討しなければなりません。
家族や信頼できる友人などに業者と契約を結ぶかどうかの相談を行うことをおすすめします。
見積書に記載されている内容
ジョリパットを用いた施工を行う際、見積書に記載されている内容をチェックしなければなりません。
見積書に目を通すことで施工内容について把握できるかを踏まえた上で契約を結びましょう。
見積書には、ジョリパットを用いた施工に関する情報が記載されています。
主に以下のポイントをチェックしてください。
・ジョリパットのパターン
・ジョリパットの数量
・ジョリパットの単位
・ジョリパットの単価
・施工内容 費用の内訳
・合計金額
・保証期間
・業者の所在地
・備考欄
備考欄にジョリパットを用いた施工に関する詳細が記載されています。
新築住宅の施工などについて相談するためにも、業者の所在地も把握する必要があります。
保証内容が充実しているか
ジョリパットを用いた施工を行った後も定期的に住宅のメンテナンスを行い、不具合を解消することが重要です。
業者が一体どのような保証を用意しているかチェックし、相談するか検討してください。
施工エリアが一体どこか
施工エリアは業者によって異なります。
業者の所在地が遠ければ遠い程、職人が現場を訪れるのに時間がかかる可能性があるので注意が必要。
また、施工エリア外からの依頼を受け付けていない業者も存在します。
まとめ
ジョリパットは数多くのパターンが存在する壁材。
住宅のコンセプト・テーマに適したパターンを見つけ、新築住宅の施工などを行うことが重要です。
パターンをチェックする際、周囲の景観を損なわないかどうか配慮しましょう。
納得のいく施工を行うためにも、ジョリパットの扱いに慣れた業者に一度相談してください。
相談する前に質問する内容を一度整理してはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。