2024年05月29日
外壁サイディングが浮いてきた!その補修方法とは?!
思い入れのある住宅に長期にわたって住み続けるためには、外壁などのメンテナンスを定期的に行わなければなりません。
外壁に何かしらの不具合を見つけた際、いち早く対処することが重要です。
外壁サイディングが浮いてきた際、一体どのような方法で補修すれば良いか気になっているのではないでしょうか?
今回は外壁サイディングが浮いてきた際の補修方法について取り上げます。
リノベ・リフォームを予定している方は参考にしてください。
目次
外壁サイディングとはそもそも何か
サイディングは外壁に貼る外壁材。
サイディングボードと呼ばれています。
デザイン性に優れているのが特徴に挙げられます。
大きく4種類に分類されており、新築住宅の施工やリノベ・リフォームを行う際はそれぞれの違いを押さえることが重要。
外壁サイディングは以下の4種類です。
・木質系サイディング:木の温もりを感じることができる温かみのあるデザインが特徴。
・樹脂系サイディング:軽量かつ撥水性に優れているのが特徴。
・窯業系サイディング:デザインと色が豊富なのが特徴。
・金属系サイディング:耐久性と断熱性に優れているのが特徴。
外壁サイディングが浮く原因
外壁サイディングが浮く原因はいくつか存在します。
リノベ・リフォームで外壁のメンテナンスを行う際は一体どのような原因で浮いたかチェックすることが重要。
主な原因として、以下のものが挙げられます。
・雨水の吸水
・シーリングの劣化
ここでは、外壁サイディングが浮く原因について説明するので、気になる方は参考にしてください。
雨水の吸水
外壁サイディングはセメントを原料としているため、雨水を吸水しやすいです。
塗膜が経年劣化し、防水性が低下することで吸水に伴う膨張と乾燥を繰り返します。
結果、外壁サイディングが割れる可能性があるので、注意しなければなりません。
シーリングの劣化
サイディングボードの隙間から雨水などが侵入するのを防ぐため、外壁サイディングはシーリングで隙間が埋められています。
塗膜と同様にシーリングも劣化します。
シーリングに隙間ができることにより、雨水や湿気が侵入。
結果、浮きが発生しやすくなるので注意してください。
浮いた外壁サイディングを元に戻せるのか
外壁サイディングは一度浮いてしまうと、元に戻せません。
被害が大きくなるのを防ぐために放置しないことが重要です。
浮いた外壁サイディングの補修方法
浮いた外壁サイディングを一体どのような方法で補修を進めていくのか疑問に感じている方が多いのではないでしょうか?
状態に合わせ、適切な補修方法を選択する必要があります。
ここでは、浮いた外壁サイディングの補修方法について説明します。
ビス打ち
ビス打ちは手で押し戻せる程度の浮きに行われる施工。
ビスや釘で外壁サイディングを固定した後、シーリングを打つことで雨水の侵入を防ぎます。
シーリングを目立たなくするため、外壁の色に近い塗料で塗装が行われます。
部分張り替え
部分張り替えは一部の外壁サイディングを張り替える施工。
症状が酷くない場合、部分張り替えで対応できる可能性があります。
カバー工法
カバー工法は既存の外壁サイディングの上に新しい外壁材を張る施工を指します。
廃材を処分する手間を省くことにより、工期を短縮できるのがメリット。
費用も抑えられます。
遮音性や断熱性も向上するので、カバー工法を行うかどうか検討してください。
デメリットとして、防水シートなどの状態を把握できない点が挙げられます。
また、住宅の重量が増えるので、耐震性が低下する点に注意しなければなりません。
張り替え
張り替えは浮いた外壁サイディングを撤去し、新しい外壁材に張り替える施工。
防水シートなどの補修が行えるのがメリットに挙げられます。
張り替える外壁材によっては、住宅の重量が軽くなります。
結果、耐震性が向上するので、地震対策を意識している方は検討してはいかがでしょうか?
廃材を処分しなければならないため、工期と費用がカバー工法に比べてかかる点に注意してください。
外壁サイディングの補修を信頼できる業者に任せるのが重要
外壁サイディングの浮きが発生した際、信頼できる業者に相談することをおすすめします。
リノベ・リフォームに携わっている業者は複数存在するため、どこに補修を依頼すれば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか?
過去の施工事例や見積書の内容などをチェックし、信頼できる1社を決めるのが重要です。
見積書には、使用する部材や足場をどのくらい用いるか、費用の内訳などが記載されています。
使用する部材などについて分からないことがある際は業者に質問してください。
トラブルを避けるため、分からないことをそのままにしないのがポイント。
まとめ
浮いた外壁サイディングの補修方法として、ビス打ちや部分張り替え、カバー工法、張り替えが挙げられます。
どのくらい劣化しているかにより、補修方法が変わってきます。
住宅のメンテナンスについて分からないことがある際は業者に一度相談してはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。