2025年03月18日

ガルバリウム鋼板を外壁に張る方法とは?張り方からメリット・デメリットまで解説
外壁は住宅の雰囲気に関わる部分です。
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームのプランを立てる際、どの外壁材を用いるか十分検討しなければなりません。
外壁材ごとに特徴が異なるため、どの外壁材を用いれば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットだけでなく、外壁への張り方について解説します。
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームに関心のある方は参考にしてください。
ガルバリウム鋼板とは何か
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキされた鋼板を指します。
1972年にアメリカで開発されて以降、外壁材や屋根材に利用されています。

ガルバリウム鋼板のメリット
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームでガルバリウム鋼板を用いる際、ガルバリウム鋼板のメリットを押さえることが重要。
多くの方が一体どのようなメリットがあるのか気になっているのではないでしょうか?
主なメリットとして、以下のものが挙げられます。
耐用年数が長い
軽量
モダンな雰囲気などを演出できる
サビにくい
優れた断熱性
優れた遮音性
短時間で張り替えられる
凍害に強い

ここでは、ガルバリウム鋼板の各メリットについて紹介します。
気になる方は一度チェックしてください。
耐用年数が長い
ガルバリウム鋼板は耐久性に優れた外壁材です。
耐用年数は約25~30年。
メンテナンスの頻度を最小限にしたいと感じている方は、外壁にガルバリウム鋼板を張るかどうか検討してはいかがでしょうか?
軽量
軽量な点もガルバリウム鋼板のメリットです。
外壁が軽ければ軽い程、地震で揺れにくくなります。
多くの方が地震による被害を最小限に抑えたいと感じているのではないでしょうか?
耐震性を向上させたいと感じている方にもガルバリウム鋼板をおすすめします。
モダンな雰囲気などを演出できる
ガルバリウム鋼板を外壁に張ることにより、モダンな雰囲気を演出できます。
スタイリッシュなデザインにしたい・住宅のデザインをシンプルにしたいなどのニーズのある方は、ガルバリウム鋼板を検討してください。
サビにくい
ガルバリウム鋼板はサビにくい点もメリットの1つに挙げられます。
全くサビないわけではないため、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームを行う際は注意しなければなりません。
優れた断熱性
断熱材一体型のガルバリウム鋼板を用いれば、断熱性を向上させることができます。
室内で快適に過ごしたいと感じている方は断熱材一体型のガルバリウム鋼板を外壁に張ることをおすすめします。
優れた遮音性
断熱材一体型のガルバリウム鋼板を外壁に張ることにより、遮音性を向上させることが可能。
普段の生活において、騒音に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
雨音などが気になる方にも断熱材一体型のガルバリウム鋼板がおすすめです。
短時間で張り替えられる
ガルバリウム鋼板は加工がしやすく、短時間で張り替えられる点もメリットの1つに挙げられます。
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームの工期を短縮したいと感じている方もガルバリウム鋼板を選択肢の1つに入れることをおすすめします。
凍害に強い
ガルバリウム鋼板は吸水しにくいため、凍害対策を行うことが可能。
凍害は外壁材などの内部に含まれている水分が凍り、ひび割れなどを起こす現象です。
凍害が発生しやすい地域に住んでいる方は住宅に用いる外壁材にガルバリウム鋼板を検討してはいかがでしょうか?
ガルバリウム鋼板のデメリット
ガルバリウム鋼板を外壁に張る際、メリットだけでなく、デメリットも押さえなければなりません。
デメリットを踏まえた上で別の外壁材を用いるかどうかも検討することが重要です。
主なデメリットは以下の通り。
衝撃で凹む場合がある
デザインのバリエーションが少ない
費用が高額
潮風などの影響を受けやすい
高い専門性を要する
ここでは、ガルバリウム鋼板のデメリットについて取り上げます。

衝撃で凹む場合がある
ガルバリウム鋼板は外部からの衝撃によって凹む場合があります。
台風などによる飛来物に注意が必要です。
ボールで遊べる公園や学校などに近いかどうかを踏まえ、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームのプランを検討しましょう。
また、厚みのあるガルバリウム鋼板や波型のデザインで外部からの衝撃を対策することも選択肢の1つです。
デザインのバリエーションが少ない
デザインのバリエーションが少ない点もガルバリウム鋼板のデメリット。
場合によっては、納得のいくデザインが見つからない可能性もあるので注意しなければなりません。
外壁のデザインにこだわりたい場合、窯業系サイディングを一度チェックしてはいかがでしょうか?
また、納得のいく施工を行うために住宅のテーマ・コンセプトについて家族や業者と話し合うことが重要です。
家族のニーズを把握し、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームのプランに取り入れてください。
費用が高額
窯業系サイディングなどに比べ、費用が高額な点もガルバリウム鋼板のデメリットに挙げられます。
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームを行う際、どのくらいの予算を用意できるか把握しなければなりません。
費用について悩みのある方は業者に一度相談してはいかがでしょうか?
業者から費用に関するアドバイスを受け、納得のいくプランを立ててください。
潮風などの影響を受けやすい
ガルバリウム鋼板は潮風・落ち葉・排気ガスの成分などによる影響を受けやすいです。
潮風による塩害などを放置し続けた結果、サビが発生します。
住宅が潮風などによる影響を受けやすい場所に建っている場合、定期点検・適切なメンテナンスを心掛けてください。
高い専門性を要する
ガルバリウム鋼板を扱うためには、高い専門性を要する点もデメリット。
職人が見つかりにくい場合もあるので、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームを予定している方は注意してください。
ガルバリウム鋼板の張り方
ガルバリウム鋼板の張り方には、一体どのようなものがあるか疑問に感じているのではないでしょうか?
ガルバリウム鋼板の張り方が住宅によって異なります。
外壁にガルバリウム鋼板を張る際、以下の2つから選択します。
縦張り
横張り
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームを予定している方は、横張りと縦張りのどちらを採用するか十分検討してください。
ここでは、ガルバリウム鋼板の張り方について解説します。

縦張り
縦張りはガルバリウム鋼板を縦に配置する張り方。
柱に対して平行に配置することにより、縦のラインが強調されます。
結果、住宅の高さを感じやすくなります。
シンプルかつモダンな雰囲気を演出できるのもポイント。
雨水を逃がしやすいため、多くの住宅に用いられます。
雨漏り対策を行いたいと感じている方は縦張りを検討してはいかがでしょうか?
デメリットとして、通気性が低い点が挙げられます。
通気性を向上させるために胴縁の間隔を短くする場合があります。
また、胴縁本体に空気を通す通気溝胴縁で通気性を向上させるのも選択肢の1つ。
横張り
横張りはガルバリウム鋼板を横に配置する張り方です。
梁に対して平行に取り付けることにより、横のラインが強調されます。
住宅に幅を感じやすくなるのが特徴。
デザイン・カラーバリエーションが多い点がメリットに挙げられます。
住宅のデザインにこだわりたい方は横張りも検討してはいかがでしょうか?
また、縦張りに比べて費用を抑えることができます。
デメリットは縦張りに比べて継ぎ目が多くなること。
継ぎ目から不具合が発生する場合があるので、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームを行う際は注意しなければなりません。
ガルバリウム鋼板を用いたカバー工法の方法
ガルバリウム鋼板を用いたカバー工法を行うことにより、外壁補修を行うことができます。
カバー工法は既存の外壁材の上にガルバリウム鋼板を張る施工。
既存の外壁材などを撤去しないため、費用を抑えられます。
カバー工法は以下の手順で行います。
足場を設置
胴縁を設置
ガルバリウム鋼板を外壁に張り付ける
コーキング剤を充填
足場を撤去

足場を設置
まずは足場を設置し、外壁の状態をチェックします。
施工時に転落・落下などの事故を防ぐために足場が必要です。
胴縁を設置
足場を設置した後、胴縁を設置。
胴縁はガルバリウム鋼板を固定するために欠かせません。
胴縁を設置する際に既存の外壁を補修します。
ガルバリウム鋼板を外壁に張り付ける
ガルバリウム鋼板は胴縁に打ち付けることにより、外壁に張り付けることができます。
コーキング剤を充填
ガルバリウム鋼板を外壁に張り付けることができたら、コーキング剤を充填します。
コーキング剤は施工場所の隙間を埋めるための充填剤。
雨水などの侵入を防ぐことが目的です。
足場を撤去
コーキング剤の充填が済んだら、足場を撤去します。
最後に引き渡しをすれば、カバー工法は完了です。
ガルバリウム鋼板を用いた張り替え工法の方法
外壁の状態によっては、カバー工法ができない場合がある点に注意しなければなりません。
著しく劣化した外壁に対して、張り替え工法が行われます。
張り替え工法とは、既存の外壁材を撤去した後、ガルバリウム鋼板を外壁に張る施工。
カバー工法に比べて費用がかかるものの、下地などの状態を把握できます。
また、カバー工法よりも工期がかかるので、スケジュール管理を行いましょう。
手順は以下の通りです。
足場を設置
既存の外壁材を撤去
外壁内部の補修
ガルバリウム鋼板を外壁に張り付ける
コーキング剤の充填
足場を撤去
ここでは、張り替え工法の手順について取り上げます。
足場を設置
カバー工法同様、施工を安全に進めるために足場を設置しなければなりません。
既存の外壁材を撤去
足場を設置した後、既存の外壁材を撤去します。
外壁内部の補修
外壁内部の状態をチェックし、補修を進めていきます。
補修が済んだ後、防水シートを施工します。
ガルバリウム鋼板を外壁に張り付ける
外壁内部を補修した後、ガルバリウム鋼板を外壁に張り付けます。
施工場所に合わせてガルバリウム鋼板をカットし、隙間を埋めるのがポイント。
コーキング剤の充填
カバー工法同様、コーキング剤を充填し、施工場所の隙間を埋めなければなりません。
足場を撤去
コーキング剤の充填を済ませたら、足場を撤去します。
ガルバリウム鋼板を製造しているメーカー
ガルバリウム鋼板を一体どのメーカーが製造しているのか気になっている方が多いのではないでしょうか?
外壁材を選ぶ際、どのメーカーが製造しているかもチェックすることになります。
ガルバリウム鋼板を製造している主なメーカーは以下の通りです。
アイジー工業株式会社
日鉄鋼板株式会社
旭トステム外装株式会社
ニチハ株式会社
ケイミュー株式会社
JFE鋼板株式会社
ここでは、各メーカーについて紹介するので、気になる方は参考にしてください。
アイジー工業株式会社
アイジー工業株式会社は山形県東根市に本社がある企業。
建築用断熱外壁材・金属屋根材の研究開発だけでなく、製造・販売を行っています。
製造しているガルバリウム鋼板として、SP-ガルボウ・SP-ビレクト・SP-ガルスクエアなどが挙げられます。
日鉄鋼板株式会社
日鉄鋼板株式会社は東京都中央区に本社がある企業。
ガルバリウム鋼板をはじめ、耐摩耗性鋼板・フッ素樹脂塗装鋼板・各種塗装鋼板などの製造・販売を行っています。
製造しているガルバリウム鋼板として、NSスパン・NSスパン-HJ・NSカイセイなどが挙げられます。
旭トステム外装株式会社
旭トステム外装株式会社は東京都品川区に本社がある企業。
「きれいな壁。」をコンセプトにガルバリウム鋼板の製造を行っています。
樹脂サイディングの販売など、新技術・新ジャンルに取り組んでいる点も特徴に挙げられます。
旭トステム外装株式会社が製造しているDanサイディングは耐震性・耐凍害性・断熱性に優れたガルバリウム鋼板。
柄の深さと先進の塗装技術を用いることにより、リアルなデザインを表現しています。
セルフッ素コートを塗装することで色褪せを遅らせます。
ニチハ株式会社
ニチハ株式会社は愛知県名古屋市に本社がある企業。
ガルバリウム鋼板だけでなく、窯業系サイディングも取り扱っている点が特徴です。
ニチハ株式会社が製造しているガルバリウム鋼板として、プレミアムシリーズ・メタルガード光シリーズが挙げられます。
ケイミュー株式会社
ケイミュー株式会社は大阪府大阪市に本社がある企業。
外壁材だけでなく、屋根材や雨樋を提供しています。
軽い外壁材・屋根材による建物の耐震性向上をはじめ、無機塗装や光触媒技術による建物の耐候性向上などに取り組んでいる点が特徴に挙げられます。
ケイミュー株式会社が製造しているガルバリウム鋼板は、はる一番。
遮熱・高耐候性塗装を用いることで色褪せ対策を行っています。
金属の質感を感じることができるだけでなく、デザイン・カラーのバリエーションが豊富な点もメリットに挙げられます。
JFE鋼板株式会社
JFE鋼板株式会社は東京都品川区に本社がある企業です。
外壁材・屋根材の製造・販売だけでなく、設計・管理にも携わっています。
最新の生産技術・厳しい品質管理の下でガルバリウム鋼板を製造。
結晶模様がある点もJFE鋼板株式会社が製造しているガルバリウム鋼板の特徴です。
アルミニウムリッチ層と亜鉛リッチ層により、耐食性を向上させています。
外壁補修と同時に屋根補修を同時に行うことが費用を抑えるポイント
ガルバリウム鋼板を外壁に張るための費用を少しでも抑えたいと感じている場合、屋根童子と同時に外壁補修を行うことをおすすめします。
同時に行うことで足場を設置・撤去する回数を減らすことが可能。
結果、費用を抑えられます。
ガルバリウム鋼板を外壁に張る業者の選び方
ガルバリウム鋼板を外壁に張る際、信頼できる業者に依頼することが重要です。
数ある業者の中から一体どこに相談すれば良いか分からないなどの悩みを感じている方が多いのではないでしょうか?
業者を選ぶポイントとして、主に以下のものが挙げられます。
口コミに記載されている内
ガルバリウム鋼板の扱いに慣れているか
スタッフの対応
見積書に一体どのような内容が記載されているか
保証内容が充実しているか
自社の職人が直接施工を行っているか
施工エリア内か
トラブルを避けるためにも、業者に関する情報収集を十分に行わなければなりません。
ここでは、ガルバリウム鋼板を外壁に張る業者の選び方について解説します。
口コミに記載されている内容
業者の口コミを踏まえ、相談するかどうか判断してください。
チェックする主なポイントは以下の通り。
施工に満足しているか
スタッフとコミュニケーションを取りやすいか
どのような点に不満を感じているか
業者が一体どのような返信を行っているか
ガルバリウム鋼板の扱いに慣れているか
気になる業者を見つけた際、ガルバリウム鋼板の扱いになれているかどうかを踏まえた上で依頼する必要があります。
業者のWebサイトに過去の施工事例が掲載されています。
施工の写真・施工内容・工期・費用などがチェックするポイント。
スタッフの対応
スタッフが一体どのような対応を行っているかも選ぶ決め手です。
分かりやすい言葉で施工内容について説明するかどうかだけでなく、不安を煽って契約を急かさないか・点検を細かく行うかなどが判断するポイントに挙げられます。
見積書に一体どのような内容が記載されているか
見積書に記載されている内容を一通り目を通し、納得した上で契約を交わさなければなりません。
チェックするポイントとして、主に以下のものが挙げられます。
どのメーカーのガルバリウム鋼板なのか
部材の数量
部材の単価
部材の単位
施工内容
費用の内訳
費用の合計金額
備考欄
業者の所在地
保証期間
保証内容が充実しているか
ガルバリウム鋼板を外壁に張った後も住宅のメンテナンスを定期的に行うことが重要です。
業者が一体どのような保証を用意しているかチェックし、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームを依頼するか判断しましょう。
保証内容に関する疑問を業者に質問し、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームに関する悩みを解消してください。
疑問をそのままにしておくと、トラブルの原因になるかもしれません。
自社の職人が直接施工を行っているか
自社の職人が直接施工を行っているかも業者を選ぶポイントです。
下請けの場合、中間マージンが発生します。
費用を少しでも抑えたいと感じている方は、中間マージンに注意してください。
施工エリア内か
施工エリアは一体どこかも選ぶ決め手。
中には、施工エリア外からの依頼を受け付けていない業者が存在します。
まとめ
ガルバリウム鋼板の張り方として、縦張りと横張りが挙げられます。
住宅ごとに張り方が異なります。
縦張りと横張りのメリットを踏まえ、どちらを採用するか検討することが重要。
また、外壁が著しく劣化していると、施工の規模が大きくなるかもしれません。
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームを一体どのようなプランで進めるか悩んでいる方は業者に一度相談してください。


この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。