2024年12月04日
金属サイディングの欠点とは?気になる特徴について解説!
目次
金属サイディングの欠点とは?気になる特徴について解説!
外壁は住宅の雰囲気に関わるだけでなく、プライバシーの保護・雨風を凌ぐなどの役割があります。 年数の経過と共に外壁材が劣化するため、定期的にメンテナンスを行い、外壁材の不具合を解消することが重要。 新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを予定している方の中には、どの外壁材を用いるか迷っているのではないでしょうか? 納得のいく施工にするためにも、各外壁材の特徴を押さえなければなりません。 この記事では、金属サイディングの欠点をはじめ、メリット・施工時のポイントなどについて解説します。 近いうち、外壁のメンテナンスなどを予定している方は一度参考にしてください。
金属サイディングとは一体何か
金属サイディングは、金属板に断熱材を裏打ちした外壁材。 金属板には、ガルバリウム鋼板・塗装ステンレス鋼板などが用いられています。 新築住宅の施工などに用いられている場合が多いです。
金属サイディングの欠点
金属サイディングを用いる際、どのような欠点があるか押さえなければなりません。 外壁材ごとに欠点が異なるため、注意が必要です。 金属サイディングの主な欠点として、以下のものが挙げられます。 傷つきやすい サビやすい デザインに限りがある 施工技術者に限りがある 費用が高額になる 欠点を踏まえた上で金属サイディングを用いるかどうか判断しましょう。 ここでは、金属サイディングの欠点について触れていきます。 新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを予定している方はチェックしてください。
傷つきやすい
金属サイディングは傷つきやすいため、外壁材に金属サイディングを用いる際は注意しなければなりません。 傷がつくと、劣化が促進されます。 小石や鋭利な物で金属サイディングが傷ついていないか気を配ることが重要。
サビやすい
金属サイディングの欠点として、サビやすい点が挙げられます。 水や塩害に注意が必要。 金属サイディングの塗膜が剥がれてしまうと、サビが発生しやすくなります。 定期的に外壁塗装を行い、サビの悪化を対策してください。
デザインに限りがある
金属サイディングは他の外壁材に比べ、デザインに限りがあります。 シンプルなデザインに仕上げたい方には、金属サイディングが適しています。 金属質な仕上がりが苦手な方は別の外壁材を用いるかどうか検討してはいかがでしょうか? デザインも外壁材を選ぶ際の重要なポイントです。
施工技術者に限りがある
金属サイディングの施工は板金工事業者のみ。 専門性が高いため、業者によっては金属サイディングの施工ができないかもしれません。
費用が高額になる
金属サイディングは費用が高額になる点も欠点の1つに挙げられます。 タイル外壁やモルタル外壁などに比べると、費用が安いです。
金属サイディングを用いるメリット
金属サイディングは欠点だけでなく、メリットが複数存在します。 新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどで後悔しないためにも、金属サイディングのメリットも押さえましょう。 主なメリットとして、以下のものが挙げられます。 強度が優れている 軽量 断熱性に優れている 防音性に優れている 施工しやすい 凍害対策ができる モダンな雰囲気を演出できる ここでは、金属サイディングを新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどに用いるメリットについて解説します。
強度が優れている
金属サイディングはひび割れしにくい点がメリット。 強度が高いため、コストパフォーマンスに優れています。 メンテナンスの頻度を最小限に抑えたいと感じている方は、金属サイディングを用いるかどうか検討してはいかがでしょうか?
軽量
金属サイディングは他の外壁材に比べ、軽量です。 外壁の重量を軽量にすることにより、地震の際に揺れにくくなります。 地震による被害を最小限に抑えたいと感じている方は金属サイディングを用いるか検討してください。 また、地震対策を行う場合、外壁だけでなく、屋根の重量も意識しなければなりません。 屋根の重量によっても、地震で揺れやすいかどうかが変わってきます。
断熱性に優れている
金属サイディングは断熱材が裏打ちされているため、断熱性に優れています。 室内の温度を一定に保ちやすいです。 夏の暑さ・冬の寒さを対策したいと感じている方は、外壁材に金属サイディングを用いるか検討してはいかがでしょうか?
防音性に優れている
金属サイディングは防音性に優れている点もメリット。 防音性に優れている理由は断熱材が裏打ちされているためです。 音漏れなどを対策したいと感じている方は、外壁サイディングを用いることをおすすめします。
施工しやすい
金属サイディングは軽量のため、施工しやすいです。 工期を短く済ませられるのもポイント。
凍害対策ができる
金属サイディングは水分が浸透しないため、凍害対策に繋がります。 外壁材によっては、凍害が発生します。 新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを行う際は凍害対策も意識してください。
モダンな雰囲気を演出できる
金属サイディングを用いることにより、モダンな雰囲気を演出できます。 シンプルなデザインやモダンな雰囲気が好きな方は金属サイディングを一度チェックしてはいかがでしょうか?
金属サイディングの種類
金属サイディングには一体どのようなものがあるか押さえることが重要。 新築住宅の施工などに用いられる金属サイディングは以下の通りです。 ガルバリウム鋼板 アルミニウム合金塗装板 ステンレス鋼板 トタン ここでは、金属サイディングの種類について取り上げます。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛の合金にメッキ加工を施した金属サイディング。 耐久性に優れているだけでなく、亜鉛によるサビ対策ができるのがポイントです。 多くの住宅にガルバリウム鋼板が用いられています。 耐用年数は約20~40年。
アルミニウム合金塗装板
アルミニウム合金塗装板はアルミニウムが用いられた金属サイディングです。 耐久性に優れているのに加え、防サビ性・耐震性に優れている点が特に挙げられます。 耐用年数は約40~50年。 メンテナンスの頻度が少ない反面、ガルバリウム鋼板に比べて費用が高額な点に注意しなければなりません。
ステンレス鋼板
ステンレス鋼板はステンレス・鉄とクロムの合金を用いた金属サイディングです。 高温やサビに強い点が特徴に挙げられます。 メンテナンスの頻度を少なくできる点もメリット。 ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金塗装板に比べ、費用が高額な点がデメリットです。
トタン
トタンは亜鉛メッキ加工された鋼板を指します。 加工しやすいのに加え、ガルバリウム鋼板などに比べて安価な点がメリット。 工場・倉庫などに用いられています。 遮音性が低く、他の外壁材に張り替えられない場合がある点に注意しなければなりません。
金属サイディング以外のサイディングについて知ることも重要
金属サイディング以外にもさまざまなサイディングが存在します。 各サイディングの特徴もチェックし、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどのプランを検討することが重要。 金属サイディング以外のサイディングとして、以下のものが挙げられます。 窯業系サイディング 木質系サイディング 樹脂サイディング 各サイディングの特徴を踏まえた上で金属サイディングを用いるかどうか判断したい方も多いのではないでしょうか? ここでは、金属サイディング以外のサイディングについて解説します。 気になる方は一度チェックしてください。
窯業系サイディング
窯業系サイディングはセメントに繊維を配合し、窯で仕上げたサイディング。 地震や衝撃に強いです。 種類が豊富な点も特徴に挙げられます。 住宅のデザインにこだわりたい方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか? 注意点として、耐水性が低く、定期的にメンテナンスを行わなければならないことです。 また、蓄熱性が高いため、夏になると暑さを感じやすいかもしれません。
木質系サイディング
木質系サイディングは天然の木を塗装したサイディング。 自然そのものの質感を感じやすいです。 断熱性に優れているのに加え、環境に優しい点もメリットに挙げられます。 防火性が低く、腐食しやすいため、木質系サイディングを用いる際は注意してください。
樹脂サイディング
樹脂サイディングは塩化ビニル樹脂を用いたサイディング。 金属サイディングに比べ、軽量な点が特徴に挙げられます。 塩害・凍害に強い点もポイントです。 また、変色や色褪せに強く、外壁塗装の頻度を少なくしやすい点もポイント。 デメリットとして、デザインに限りがあるのに加え、施工業者が少ない点が挙げられます。 デザインに限りがあるものの、住宅のメンテナンスにかかる手間を少しでも減らしたいと感じている方は一度チェックしてはいかがでしょうか?
金属サイディングを用いた施工のポイント
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどで金属サイディングを用いるかどうか判断するポイントが複数存在します。 金属サイディングを用いるかどうか判断する主なポイントは以下の通り。 住宅のコンセプト・テーマ どのくらいの予算を用意できるか 周囲の景観を損なわないか 自然災害による被害を最小限に抑えたいかどうか どの地域に住んでいるか メンテナンスの頻度を少なくしたいかどうか セルフクリーニング機能がついているかどうか ここでは、新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどで金属サイディングを用いるかどうか判断するポイントについて取り上げます。
住宅のコンセプト・テーマ
住宅のコンセプト・テーマを明確にした上で金属サイディングを用いるかどうか判断しましょう。 金属サイディングのデザインによっては、住宅のコンセプト・テーマに適していないかもしれません。 自分だけで住宅のコンセプト・テーマを決めるのではなく、家族と話し合い、一体どのような住宅に住みたいか把握することも重要です。
どのくらいの予算を用意できるか
新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどで納得のいく施工を行うためには、どのくらいの予算を用意できるかも重要。 予算によっては、金属サイディング以外の外壁材もチェックしなければなりません。 業者に予算に関する悩みを相談し、納得のいくプランを決めましょう。
周囲の景観を損なわないか
外壁材に金属サイディングを用いることで周囲の景観を損なわないかチェックしてください。 周囲の景観を損なうことにより、近隣住民との間でトラブルが発生するかもしれません。 近隣の住宅などのデザインをチェックし、金属サイディングが周囲の景観に馴染むことを判断した上で施工を進めることが重要。 また、区市町村の景観条例に配慮した上で新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを進める必要があります。
自然災害による被害を最小限に抑えたいかどうか
自然災害による被害を最小限に抑えたいかどうかも金属サイディングを用いるポイント。 地震などの災害はいつ発生するか分かりません。 住宅を揺れにくくしたいと感じている場合、外壁・屋根の軽量化を図ることをおすすめします。
どの地域に住んでいるか
どの地域に住んでいるかを踏まえた上で金属サイディングを用いるかどうか判断しなければなりません。 寒冷地の場合、金属サイディングで凍害対策を行うことも選択肢の1つに挙げられます。 また、海岸に近い場所の場合、金属サイディング以外の外壁材を用いることで塩害対策を行うかどうか検討することをおすすめします。
メンテナンスの頻度を少なくしたいかどうか
メンテナンスの頻度を少なくしたいかどうかを踏まえ、金属サイディングを用いるかどうか判断することが重要。
セルフクリーニングの機能がついているかどうか
外壁などについた汚れなどにより、住宅の雰囲気が変わります。 雨水で汚れを落としやすくするセルフクリーニングの機能がついた金属サイディングが存在します。
金属サイディングをどのタイミングでメンテナンスすれば良いか
金属サイディングを一体どのタイミングでメンテナンスすれば良いか疑問に感じている方が多いのではないでしょうか? 思い入れのある住宅に長く住み続けるためにも、メンテナンスのタイミングを押さえることが重要です。 ここでは、金属サイディングを一体どのようなタイミングでメンテナンスする必要があるかについて解説します。
チョーキングが発生しているか
チョーキングが発生している場合、金属サイディングのメンテナンスを行うかどうか検討しなければなりません。 チョーキングとは、塗膜が劣化すると、塗料の顔料が白い粉となって吹き出す状態を指します。
塗膜の剥がれが発生しているか
雨風や紫外線などにより、塗料が劣化します。 塗膜が剥がれている場合、金属サイディングのメンテナンスを行いましょう。 剥がれた箇所から雨水が侵入し、腐食などの問題が発生する場合があるので注意してください。
サビが発生しているか
金属サイディングに発生したサビを放置し続けると、劣化を促進します。 サビを見つけたら、金属サイディングのメンテナンスをできる限り早く行うことが重要。
カビが発生しているか
カビは金属サイディングを劣化させる原因の1つです。 金属サイディングをメンテナンスするかどうか判断するためにもカビが発生しているかチェックしてください。
金属サイディングの費用
金属サイディングの費用は約7,000~11,000円/㎡。 メーカーによって、費用が変わってきます。
金属サイディングを用いた施工を行う業者の選び方
金属サイディングを用いた施工を行う場合、信頼できる業者に依頼しなければなりません。 多くの方が一体どの業者に新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを任せれば良いか疑問に感じているのではないでしょうか? 業者を選ぶポイントとして、主に以下のものが挙げられます。 口コミの内容 金属サイディングの扱いに慣れているか 創業年・設立年 在籍しているスタッフ スタッフの対応 見積書に記載されている内容 保証内容が充実しているか 施工エリアは一体どこか ここでは、業者の選び方について取り上げます。
口コミの内容
気になる業者を見つけた際、どのような口コミが投稿されているかチェックしましょう。 依頼人が一体どのような点に満足しているか・何に不満を感じたかなどを踏まえ、相談するかどうか判断してください。
金属サイディングの扱いに慣れているか
金属サイディングの扱いに慣れているかどうかも業者を選ぶポイント。 業者の公式サイトに掲載されている過去の施工事例を踏まえ、納得のいく施工を行うかどうか判断しなければなりません。
創業年・設立年
業者の創業年・設立年はいつなのかも業者を選ぶ決め手です。 創業年・設立年から長年にわたって新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどに携わっているか判断しましょう。
在籍しているスタッフ
業者に在籍しているスタッフも選ぶポイントです。 取得している資格などを踏まえ、相談するかどうか判断してください。
スタッフの対応
相談・見積りなどの際におけるスタッフの対応を踏まえ、契約を交わします。 分かりやすい言葉で金属サイディングについて説明するか・不安を煽って契約を急かさないかなどをチェックすることが重要。
見積書に記載されている内容
見積書に一体どのような内容が記載されているかを一通りチェックした上で契約を交わさなければなりません。 施工に関する内容が曖昧な場合、業者に質問することが重要。 業者の返答によっては、別の業者を検討しましょう。 見積書には、施工の費用などについて記載されています。 多くの方が見積書に目を通す際に一体何をチェックすれば良いか疑問に感じているのではないでしょうか? チェックするポイントとして、主に以下のものが挙げられます。 使用する金属サイディング 金属サイディングの単価 金属サイディングの数量 金属サイディングの単位 施工内容 費用の内訳 備考欄に記載されている内容 費用の合計金額 業者の所在地 保証期間 施工について分からないことを質問するためにも、業者の所在地について把握することが重要。 また、施工の相場について知りたい場合、相見積りを行うことをおすすめします。
保証内容が充実しているか
金属サイディングを用いた新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを行った後もメンテナンスを定期的に行わなければなりません。 業者が一体どのような保証を用意しているかチェックし、依頼するかどうか判断することをおすすめします。
施工エリアは一体どこか
業者によって施工エリアが異なります。 施工エリア外からの依頼を受け付けていない業者も存在するため、注意が必要。 業者の所在地から現場までの距離が遠くなればなる程、交通費が高額になるだけでなく、現場に到着するまでに時間がかかってしまいます。 気になる業者を見つけた場合、施工エリア内かどうかチェックしてください。 施工エリア外でも依頼したいと感じている場合、業者に一度相談しましょう。
まとめ
金属サイディングには、傷つきやすいなどの欠点がある反面、強度に優れている点などのメリットがあります。 どの外壁材もメリット・デメリットがあることを踏まえた上で新築住宅の施工・リノベーション・リフォームなどを行うことが重要。 また、業者によっては金属サイディングの扱いに慣れていないかもしれません。 納得のいく施工を行うためにも、信頼できる1社を見つけましょう。 金属サイディングなどについて気になることがある方は業者に一度相談してください。
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。