塗れない外壁もある?!窯業系外壁サイデイングとは?!
外壁のメンテナンスを行う際、外壁材の特徴を把握することが重要。
色褪せなどが目立ち始めているので、外壁塗装を近いうち行うかどうか悩んでいる方も一定数いるのではないでしょうか?
納 得のいく施工を行うためにも、住宅に用いられている外壁材に塗料を塗れるかどうか一度チェックすることをおすすめします。
今回は窯業系外壁サイデイングについて触れていきます。
窯業系外壁サイデイングとは
窯業系外壁サイデイングはセメントや木材繊維などを薄いい合状に加工した外壁材。
窯の中で高熱処理を施されるため、窯業系と呼ばれています。
日本の多くの住宅に窯業系外壁サイデイングが用いられているので、名前だけでも耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
窯業系外壁サイデイングに外壁塗装できるのか
窯業系外壁サイデイングに外壁塗装を行うことが可能です。
10年に1回の頻度で外壁塗装し、住宅の外観を美しく保ちましょう。
立地条件によっては、湿気や紫外線の影響で劣化が早い場合もあるので、住宅のメンテナンスを行う際は注意しなければなりません。
窯業系外壁サイデイングの特徴
窯業系外壁サイデイングには一体どのような特徴があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、窯業系外壁サイデイングの主な特徴について取り上げます。
デザイン・色が豊富
窯業系外壁サイデイングはデザイン・色が豊富なのが特徴に挙げられます。
住宅のテーマ・コンセプトに合わせてデザイン・色を選択することが可能。
ベーシックなデザインにすれば、張り替えの際に代用品を見つけやすいです。
初期費用を抑えられる
施工が簡単なのに加え、大量生産できるのも窯業系外壁サイデイングの特徴。
初期費用を抑えられます。
優れた耐火性
窯業系外壁サイデイングは耐火性に優れているのも特徴の1つです。
防火等級において3級~4級を獲得。 防火外壁材とも呼ばれています。
外壁塗装をおすすめしない場合とは
直貼り工法が行われている場合、外壁塗装が適していないので注意が必要。
理由は湿気によって塗膜不良を起こしやすいためです。
サイディングボードの裏側に隙間がなく、湿気の逃げ道がありません。
また、木材の腐食やカビの発生が結露によって引き起こされます。
窯業系外壁サイデイングが著しく劣化しているのを確認したら、別の方法でのメンテナンスを検討してください。
外壁塗装以外の窯業系外壁サイデイングのメンテナンス方法
外壁塗装以外の窯業系外壁サイデイングのメンテナンス方法は一体何か気になっている方が多いのではないでしょうか?
ここでは、外壁塗装以外のメンテナンス方法について触れていきます。
カバー工法
カバー工法は窯業系外壁サイデイングの上に新しい外壁材を重ね張りするメンテナンス方法です。
廃材を処分する手間が省けるので、工期が短くなるのに加え、費用が抑えられるのがメリット。
断熱性や遮音性を向上できるのもカバー工法の特徴に挙げられます。
防水シートなどの状態を把握できないため、窯業系外壁サイデイングのメンテナンスを予定している方は注意しなければなりません。
また、住宅の重量が増えるので、耐震性が低下します。
地震対策を意識している方は別の方法で窯業系外壁サイデイングのメンテナンスを行うか検討してください。
張り替え
張り替えは既存の窯業系外壁サイデイングを撤去し、新しい外壁材を張り替えるメンテナンス方法。
防水シートなどの補修を行えます。
また、外壁材によっては住宅を軽くなるため、耐震性が向上します。
廃材を処分する必要があるので、カバー工法に比べて工期と費用がかかってしまう点に注意しなければなりません。
窯業系外壁サイデイングのメンテナンスを行う業者の選び方
窯業系外壁サイデイングのメンテナンスを信頼できる業者に任せたいと感じている方が多いのではないでしょうか?
トラブルを避けるためにも、業者に関する情報収集を行うことをおすすめします。
ここでは、業者の選び方について触れていくので、気になる方はチェックしてください。
過去の施工実績
過去に一体どのような施工に携わっているかを踏まえ、依頼するかどうか判断しなければなりません。
業者の公式サイトに掲載されている写真だけでなく、施工内容や工期、費用などをチェックした上で問い合わせすることをおすすめします。
在籍しているスタッフ
どのようなスタッフが在籍しているかも選ぶ決め手。
取得している資格や外壁のメンテナンスに何年携わっているかだけでなく、
コミュニケーションが取りやすいかどうかも意識する必要があります。
見積書の内容
見積書に一体どのような内容が記載されているかを踏まえ、契約を進めましょう。
使用する部材や費用の内訳などについて分からないことがある際は業者に質問するのが重要。
分からないことをそのままにしてしまうと、トラブルの原因になる可能性があります。
どのような保証があるか
窯業系外壁サイデイングのメンテナンスが済んだ後も住宅の点検が定期的に必要です。
業者が一体どのような保証を用意しているかを把握した上で相談・契約を行わなければなりません。
保証内容について分からないことがある際は業者に問い合わせることをおすすめします。
まとめ
窯業系外壁サイデイングは10年に1回の頻度で外壁塗装が必要。
状態によっては、カバー工法または張り替えを検討しなければならないので注意してください。
思い入れのある住宅に少しでも長く住み続けるためにも、信頼できる業者に適切なアドバイスを受けることをおすすめします。
この記事を書いた人
成田 崇
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。