2024年05月29日
築20年以内の方必見!外壁サイディングが割れる原因とは?!
外壁サイディングのメンテナンスを定期的に行いましょう。
多くの住宅に用いられている外壁サイディング。
場合によっては、割れる可能性があるので注意が必要です。
今回は築20年以内の住宅に住んでいる方に向けて、外壁サイディングが割れる原因について触れていきます。
目次
外壁サイディングとは一体何か
外壁サイディングは住宅の外壁を張る際に用いられる板材。
サイディングボードの呼び名でも知られています。
日本の住宅に用いられることが多いです。
種類がいくつか存在しており、住宅のメンテナンスを行う際は各外壁サイディングの特徴を押さえてください。
大きく分けて以下の4種類が存在します。
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・樹脂系サイディング
・木質系サイディング
多くの新築住宅などに窯業系サイディングが用いられています。
デザインと色が豊富なのに加え、施工しやすく、安価なのが特徴。
ガルバリウム鋼板などの金属が用いられている金属系サイディングも広まっています。
軽量なため、耐震性に優れているのがポイントです。
樹脂系サイディングは北米で広く普及している外壁材。
凍害に強いのが特徴に挙げられます。
木質系サイディングは外観のデザインにこだわった住宅に用いられています。
外壁サイディングが割れる原因
外壁サイディングが割れる原因はいくつも存在するため、メンテナンスを行う際は注意しなければなりません。
主な原因として、以下のものが挙げられます。
・雨風
・紫外線
・地震
・サッシの重み
ここでは、外壁サイディングが割れる原因について説明するので、
住宅のメンテナンスに関心のある方は一度チェックしてください。
雨風
外壁サイディングは雨風に晒され続けています。
セメントが用いられているため、雨水を吸水しやすい点に注意しなければなりません。
吸水するのに伴い、外壁サイディングが膨張。
晴れの日になると乾燥します。
紫外線
雨風だけでなく、紫外線も外壁サイディングが割れる原因の1つ。
紫外線により、塗膜が劣化します。 結果、防水性が低下し、雨水を吸水しやすくなります。
地震
地震による揺れによって、外壁サイディングが割れる場合がある点に注意が必要。
いつ地震が発生するか分かりません。
自然災害が発生した後は住宅に不具合が発生していないか点検しましょう。
サッシの重み
サッシの重みや開け閉めした際の衝撃で外壁サイディングが割れる可能性があります。
サッシ下側の外壁サイディングは常に負担がかかっている状態です。
割れた外壁サイディングを放置することで発生する問題
割れた外壁サイディングを長期間放置し続けると、さまざまな問題が発生します。
ここでは、メンテナンスを怠ることで発生する問題について触れていくので、気になる方はチェックしてください。
雨漏り
雨水が侵入しやすくなるため、雨漏りが発生する可能性があります。
外壁も屋根と同様に雨漏りが発生しやすい箇所。
被害を最小限に抑えるためにも、シミなどをチェックすることが重要です。
構造体の腐食
構造体の腐食も割れた外壁サイディングを放置し続けることで発生する問題の1つに挙げられます。
シロアリの発生
湿度が高くなるのに伴い、シロアリが発生しやすくなる点にも注意しなければなりません。
シロアリは腐食した木材を食べてしまいます。 結果、住宅の寿命が短くなります。
割れた外壁サイディングの補修方法
状態に応じて、割れた外壁サイディングの修理を行うことが重要。
ここでは、一体どのような補修方法があるかについて紹介します。
コーキングの充填
軽微なひび割れに関してはコーキングの充填で補修が行われる場合があります。
コーキングでひび割れた箇所を埋めた後、外壁塗装でコーキングを目立ちにくくするのがポイント。
部分的な張り替え
部分的な張り替えも割れた外壁サイディングの補修方法に挙げられます。
外壁サイディングの一部を張り替える施工です。
同じデザインの外壁サイディングが無い場合、似ているデザインの外壁サイディングを選ぶのがポイント。
カバー工法
カバー工法とは、既存の外壁サイディングの上に新しい外壁材を重ね張りする補修方法です。
断熱性や遮音性が向上するのがメリット。
廃材を処分する手間が省けるので、工期を短縮しつつ、費用を抑えられます。
住宅の重量が増すのがデメリットです。
耐震性が低下するので、住宅のメンテナンスを予定している方は注意してください。
張り替え
張り替えは割れた外壁サイディングを撤去し、新しい外壁材を張り替える施工。
住宅の重量が重くなるのを防ぐことができます。
防水シートなどの補修を行えるのもメリットです。
工期と費用がカバー工法に比べてかかる点に注意しなければなりません。
まとめ
外壁サイディングが割れる原因はいくつも存在します。
被害が大きくなる前に適切なメンテナンスを行い、被害が大きくなるのを防ぐことが重要。
外壁サイディングの修理について悩みがある方は信頼できる業者に一度相談してください。
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。